うちの飼い主が変だ | 「食う・寝る・遊ぶ」の猫日記
うちの飼い主が変だ

うちの飼い主が変だ

 アメリカの獣医が書いた猫の本を読みました。目立った内臓疾患はみられず、問題行動を起こす猫たちについての考察と対策。
 突然攻撃的になり人間を襲うとか、多頭飼いでの問題とか、トイレの粗相、爪磨き、夜鳴き(発情)…などの問題行動に対する対策本だと聞いたので、参考になるかなと思ったのですが、蓋を開けたらどれもこれも精神薬で解決

なーんだ

 そもそも問題は猫のほうじゃなくて、そういう行動を起こさざるを得ない、猫にとっては不自然かつストレスフルな状況においてしまったことが原因だと思うのですが(これは本文でも言及していた)、それにしても精神薬を使ったから問題行動がなくなった、というのは、ねえ…
 飼い主にとっては好転かもしれないけど、結局は人間のエゴで猫をコントロール(それも自然に反する方法で)しているだけなんじゃないの、とかなり反発を感じてしまいました。
 それを言ったら猫を飼っていること自体もそうだけど(略

 それにしてもひどい飼い主の例が載っていてうんざりしました。爪とぎで困っているから猫の爪を抜いた(拷問!)とか、夜鳴きが近所迷惑だから声帯を摘出したとか。もっとひどいのは「もう安楽死か爪を抜くしかないんです」という二択を提唱する飼い主。環境や自分を変えようとせずに、自分の都合のいいように猫自身を改造しようとするこの考えは、虐待よりひどい虐待だと思いました(本人が虐待だと思っていないという意味で)。